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金太郎と美子のつぶやき

全国にたくさんのファンを持ち、オリジナル組手の分野では世界的に注目されている木工作家、矢澤金太郎と妻美子が、木工生活、田舎生活のなかでのつぶやきをご披露します。作品紹介サイトは kintarosan.com

よみがえった格子の長椅子:矢澤美子

スイスのバーゼルに住む日本人女性からメールが入った。
名前から推察して向こうの方と結婚されているようだ。

矢澤の格子の長椅子を、帰国されてしまったある方から譲り受けたとのこと。
写真から詳細を見ると20年以上前のものと思われる。
格子の長椅子は、仕事を初めた40年前、まるで生まれ出るように矢澤の中から出てきた代表作の一つで
その後少しずつデザインの細かな部分の変更が行われたので、そのことから作られた年代がわかる。

紫外線の強いと思われる場所に長い間置かれていたようで
漆が大分劣化していることが送られてきた写真からわかった。

女性からのメールはメンテナンスをしたいがどうしたらいいかとのお問い合わせだった。
こちらから自家製のメンテナンス・オイルを送ることが出来ないので(オイルは発火性があるので空輸は受け付けてもらえない)
あちらで手に入る材料でできる方法を矢澤が細かくメールした。

そしたらよみがえった格子の長いすの写真が送られてきた。

今回、バーゼルまで日本からあの重たい格子の長椅子を運ばれた方がいらっしゃったことにまず驚いた。
また引き継がれた女性の情熱に感銘を受けた。
メンテナンスしながら長く家具を使って行くという欧米の思想をしっかり身に付けていらっしゃる。

うちのような個人作家は、長く使ってもらえる作品を生み出したいといつも思っている。
それにはまずデザインが長く使いたいと思われるような魅力的なものでなければならない。
そして当然ながら、どのような場所に行くかわからないから
どのような環境でも耐えるような、考え抜いた工法を用いなければならない。

格子の長椅子の新しいオーナーは、使い込まれて風合いの出た長椅子をことのほか気に入ってくださった。
わたしたちは、長い輸送、湿度等の環境の変化に耐えて、まだ愛される家具が作れたことを心からうれしく、誇らしく思った。

格子の長いす
  1. 2017/08/25(金) 06:13:20|
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