金太郎と美子のつぶやき

全国にたくさんのファンを持ち、オリジナル組手の分野では世界的に注目されている木工作家、矢澤金太郎と妻美子が、木工生活、田舎生活のなかでのつぶやきをご披露します。作品紹介サイトは kintarosan.com

新国立競技場 心配な点

新国立競技場が、工期が短いという理由でA案に決まった。A案は鉄の構造材の表面にすっぽりと集成木材を張り合わせ、ボルト止めして剛性を持たせた今はやりの複合材だ。
木と鉄の組み合わせは温湿度の変化に対する収縮率が大きく違うため相性が極めて悪い。世界に誇る日本の歴史的木造建築物には鉄は使われていない。鉄と木の複合材は体育館のような屋内では問題は少ないが、建物内部に芝を生やすような半野外的な環境では耐久性に深刻な不安が残る。周囲に木々が茂ったA案のイラストは30年後の想像図とのことだが、30年後には、半野外の環境から来る激しい気候変動を原因とする木材の含水率変動で膨張収縮を繰り返した木材が鉄の芯材から剥離する可能性が考えられる。剥離が起きることで隙間が発生し、水分が内部に浸入し芯材を腐食させる可能性もある。最悪、剥がれた集成木材の一部が客席に落下する可能性すら想定できないことではない。更に鉄の構造材を木で隠すため、内部の鉄の腐食の確認が困難となることも問題だろう・・・集成材自体の接着力も、半野外的環境に何年耐えるか明確ではないし、かなり実験的な建築物と言うことになろう。果たしてそのような実験がこの事案で許されものかどうか・・・
更に鉄と木材を貼り合わせた複合材は、組立中に濡らしてはいけない、雨に当ててはならない,という問題があり、それが工期を遅らす原因になる可能性にならないか・・・

私としてはB案の方が独創的で簡潔な美しさがあり、一国を代表する建築物として非常に優れたものと思う。ラグビーの国際大会には間に合わないかもしれないが、きっと世界に誇れる歴史的な建築物になると思う。設計上の問題の多いA案では、独創的な旧国立競技場を設計した丹下健三さんも嘆くかもしれない・・この決定には、森元首相の「B案がいいと思う」という不用意発言も原因になっている気がする。あの一言さえなければ、B案に決まっていたような気がしてならない・・ひょっとして、森さんはラグビー大会に間に合うとされるA案にするため、あえて反発をかうB案を推したのではないか・・・

B案は、ぜひ場所を変えて建設して欲しいと思う。東京がダメなら大阪にいかがですか・
  1. 2015/12/25(金) 07:27:11|
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