最近、家庭で充電できるプラグインハイブリッド車が発売された。
例えば、トヨタ・プリウスPHVの場合、燃費は新しく制定された方法により
なんと 61km/L と宣伝されている。
電池を積んで車重が40kgも重くなっているにもかかわらず、燃費が良くなっているのは
あくまでガソリンの燃費のみを計算しているためだ。家庭で充電した電気代のことは計算に入れていない。
従って、積み込む充電池の容量を大きくすればするほど、燃費が良くなることになる。
この計算方法だと、三菱自動車のミーブなど純粋な電気自動車は、燃費が無限大になってしまうが、
三菱自動車はそんなナンセンスなことはせず、ミーブの1回の充電量(16kwh)と最大走行距離(180km)
のみを発表している。
1kwh=30円、ガソリン140円/Lとして計算すると、ミーブのガソリン換算燃費は約50km/Lとなる。
(充電時の損失を考慮すると、もう少し燃費が悪くなる)
「燃費」という表現が紛らわしいのは、「燃費=ガソリン等の燃料消費率」であって、
バッテリーの消費量を考慮しない計算方法では、「燃費=経済性」ではないからだ。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッドのように、
バッテリーエネルギーを動力の一部として使う自動車では、バッテリーを充電する費用も考慮すべきだと思う。
考慮すべきバッテリーの充電とは、
1. 家庭の電源で充電した電気量(電気代)。
2.長距離の運転で消耗したバッテリーの充電のために使った燃料の量
この二つを計算に入れないと、車の真の経済性は判断できない。
アメリカでもそのうち燃費が発表されると思うが、メーカー発表燃費と実燃費との大きな差を許さない国、米国で
はどういう数値になるのか興味深い・・・・
- 2011/11/30(水) 08:39:41|
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なるさん、
日本人はお人好しですから、充電池の消耗が燃費を稼いでいることを知っていながら、そのことを問題にしないのでしょう・・・
基本的には国が国民の利益を守る為に、メーカーの詐欺的行為を正すよう、きちんと指導しなければならないと思います。
測定法を決めたのは国なので、国も荷担しているんですけどね・・・。
ハイブリッド車の燃費表示の問題点は下記を参考にしてください。
http://jimmy.blog73.fc2.com/blog-entry-293.html#comment369
- 2011/12/04(日) 06:27:01 |
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- ジミー #-
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ハイブリッド車の燃費は蓄電器に充電された電気だけでも走れる状況で測定されているから、どこまで正確かわからない気がする。
初期段階の充電で走れる量が測定結果に影響しないくらいの距離、例えば100キロとか150キロとか走って測定しないと正確な燃費は出ないと思う。
そこいらへんはうまくごまかされているのかな。
- 2011/12/03(土) 19:24:45 |
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- なる #0MXaS1o.
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