35年くらい前まだ駆け出しの頃、地元の新聞社勤務の方がふらりと工房を訪ねて来られ、本棚が欲しいと言われた。
大きな本棚がご希望で、しかも2階に置くとのことだったので二人で現場を見に行った。
ご希望のサイズ、重さのものでは階段を上げるのが無理なので、
これは完全組み立て式にしなければならないと金太郎は判断した。
材料は入手していた柿の一枚板がいいという事になった。
とてもチャレンジングな内容であった。
入魂の図面が出来上がり丹念な制作を行った。
その依頼主が数年前に亡くなられた。
そしてこの度その息子さんがその本棚を自宅に置きたいと言われた。
今日はその本棚を解体して、息子さんの自宅に移動し、組み立てを行った。
解体していく過程で当時の熱い思いがよみがえって来た。
二人で二階にパーツを運び、二人で組み上げた。
大仕事を成し遂げた達成感があった。
解体作業、組み立て作業は意外と簡単であった。
なぜなら材料と仕口に何の狂いも無かったからだ。
クサビはすんなり抜けて、またすんなり納まって堅固な大棚に戻った。
立ち姿を眺め、あと500年は大丈夫だなと思った。
かくして棚は引き継がれた。
それが何代にも渡ってリレーされていくことを願わずにいられない。



- 2020/03/29(日) 17:58:27|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ウイルスの脅威
中国の武漢で発生した「未知のウイルス」が全世界に蔓延しつつある。
発生個所の近くにウイルスを扱う生物兵器研究施設があるので、そこから謝って漏れたと考えるのが最も妥当、とする研究者が多い。
原因の究明も必要だが、当面の課題は如何にウイルスの蔓延を封じ込めるかということだろう。これには、国の豊かさ、教育、医療のレベル、国民の真面目さ、トップの指導力などが大きく影響すると思われるが、今回のウイルス感染の対応から、今後更に強力な殺人ウイルスが蔓延した時、果たしてどこの国が生き延びるかの予想ができるかも知れない・・
おそらく国民が自由の名の下に自分勝手な行動を取る国は滅びやすいだろう・・私としてはやはり最後に生き残る国は、日本のような正直で真面目で辛抱強い国民性の国だと信じたい。
- 2020/03/26(木) 15:03:40|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0