牛を飼っているお隣と、工房の間の道路に消石灰をまいた翌日雨が降り、石灰は跡形もなく消えてしまった。
梅雨入りした宮崎では、石灰で道路を覆うためには、ほとんど毎日まかねばならない。一体いつまでまけばいいのか・・
牛を飼う農家は家から一歩も出られない毎日が続く。
一体いつまで家に閉じこもっていればいいのか・・・
宮崎市の中心部で「宮崎産の野菜が売れません、皆さん宮崎産の野菜を食べましょう」
という街頭キャンペーンがあった。
いろいろな分野で人が集まる事が自粛されているため、図書館が閉鎖され、ほとんどの催し物が中止され、
慰労会や打ち上げなどの宴会も無くなり、飲み屋にはお客がいない。
見えない相手との戦いだが、見えないだけに歯がゆい。
今望まれることは国連の専門家チームの受け入れではないだろうか?
無駄かもしれないが、少しでも参考になる可能性があるなら受け入れるべきだろう
国家的な危機との認識があるなら、拒む理由はないはずだ・・・
それが出来ないのなら、日本の専門家チームがもっと前面に、マスコミに出るべきだと思う
十分な経験のある専門家から口蹄疫対策を直接聞けば、畜産農家も希望を持つことが出来ると思う
「口蹄疫」は英語では「足と口の病気」という。子供の病気で「手足口病」というのがあるが
感染力の強さや水疱が出来るなどの症状がよく似ていると思う。
ただ人間はどんなに症状がひどくても殺される心配はない
ましてや、家族の一人が感染したからといって、一家全員が処分されることもない
人に生まれたことを感謝しなければならないのだろう
- 2010/06/14(月) 21:32:40|
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終息すると思われた口蹄疫が包囲網を突破しました。
昨日から私たちにちょっと緊張が走っています。
ラムネさんを始めいろんな方からご心配のメールやお電話をいただきました。
ありがとうございました。
近くには数件牛を飼っているところがあります。
そのうちの1軒は私の友達で、とても頑張り屋さんです。
おととしは彼女たちが育てた牛が日本一になり、私も感激のおすそわけをいただきました。
今の彼女たちの不安はいかばかりかと切なくなるほどです。
天国から地獄でしょう。
ほんとうのところ私たちができることはほとんどないのですが
せめてもと、工房の入り口に石灰を撒きました。
畜産農家の方々がやっている消毒方法で
ウイルスの侵入を少しでも回避しようというものです。
それから工房の出入りを少しでも減らそうと
工房、展示館の見学受け入れを自粛することにしました。
よろしくお願いいたします。
今日は首相が宮崎に来たとのことで
大胆な一掃措置がとられることを願っています。
畜産農家のみなさま、どうぞ頑張って下さいね。
- 2010/06/12(土) 15:52:24|
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樹齢7200年と言われる縄文杉。
ほんとうは科学的調査で2100年くらいなのがわかっているのだけれど
人々はロマンを求めて、今でもそれを信じたがっている。
私は2100年でも十分すごいと思っていて
いつか見てみたいというのが夢だった。
でも現実は厳しい。
往復22km、標高差600m、10時間の路程。
体を動かすのがどうも苦手な私は
あるとき「えいっ、気合いで行けば何とかなるさ!」と思ったが
友達にきっぱり「訓練なしには無理です!」と言われてしまった。
それから月日は流れ、縄文杉は手の届かないところまで行ったが
この2月、何の拍子か急にウォーキングをやる気になって、重たいギアがよいしょっ!と動き始めた。
そしたら次々にギアが回り始めて
ある日はJR田野駅から宮崎神宮駅まで、雨の中を20km歩いてしまった。
それからは近辺の山登りが始まって・・・。
そしてついに縄文杉を決行することにした。
上り調子の今だったら行けるかもしれない。
1年後のことはわからないもんなぁと。
屋久島はやはり雨だった。
雨の森は煙って美しかった。
深緑の木々の葉と若葉の黄緑が入り交じった風景は
遠ざかるにつれて雨にかすみ灰色にフェイドアウトして行く。
精霊が宿るというのはこんな感じをいうのかもしれない。

縄文杉は雨の中、威厳と気品に満ちた老人のようなたたずまいであった。
努力して手にした私の夢。
この年になっても進歩ってあるもんだなぁと我ながら感じ入っている。
「すべてを望まない」
「足りるを知る」と言い聞かせることが多い近年であるが
やっぱり夢を見て、それに向かって進みたい。
この気持ちが縄文杉からもらった贈り物だ。
- 2010/06/09(水) 17:18:07|
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